CSS概要編
-2 アクセシビリティとは何か
アクセシビリティの考え方
Webでいうところのアクセシビリティ(accessibility)とは、「高齢者、障害者など様々な人々が、情報にアクセスしやすくしていこうという思想、及び利用のしやすさの度合い」と要約することができます。
社会のあらゆる領域で、Webの利用者が急速に増加している中、年齢や障害有無に関わらず広範な人々の利便性を高めることは意義のないことであるはずがありません。
高齢者や障害者に配慮して、例えば 背景色と文字色のコントラストを確保したり、以降に述べる「構造と表現の分離」を徹底したり、そのような意図をもって作成したWebページは、結果的にすべての人々にとってアクセシブルなページになります。
W3Cがアクセシビリティ基準として公表したガイドラインは以下の通りです。
| ガイドライン1 |
| 聴覚的・視覚的な内容には、同様の役割を果たす代替情報を提供する。 |
| 例:img要素のalt属性による代替テキストの指定 |
| ガイドライン2 |
| 色だけに頼らない。 |
| 例:CSS displayプロパティでのnone適用によるCSS非対応環境での表示確保 |
| ガイドライン3 |
| マークアップとスタイルシートを適切に使う。 |
| 例:画像を使用せずスタイルシートでの表現コントロール |
| ガイドライン4 |
| 自然言語の扱い方を明確にする。 |
| 例:html要素でのxml:lang属性とlang属性での言語コードの指定 |
| ガイドライン5 |
| 正しく変換される表を作成する。 |
| 例:th要素とtd要素の役割の区別化 |
| ガイドライン6 |
| 新しいテクノロジーを利用したページは正しく変換されるようにする。 |
| 例:プログラムによるオブジェクトの設定オフ時の代替ページ提供 |
| ガイドライン7 |
| 時間の経過とともに変化する内容は、ユーザーがコントロールできるようにする。 |
| 例:画面明滅スクリプトの使用の回避 |
| ガイドライン8 |
| 文書内に埋め込まれたユーザーインターフェースは、直接的なアクセシビリティを備えたものにする。 |
| 例:プラグインデータのユーザーサイドでの操作 |
| ガイドライン9 |
| 入出力装置に依存しないようにデザインする。 |
| 例:ユーザーが判断できるイメージマップの作成 |
| ガイドライン10 |
| 前提的な解決策を採用する。 |
| 例:フォームコントロールでのラベル配置の明確化 |
| ガイドライン11 |
| W3Cのテクノロジーとガイドラインを利用する。 |
| 例:最新版への準拠 |
| ガイドライン12 |
| 前後関係や位置を示す情報を提供する。 |
| 例:frame要素のtitle属性による説明文の指定 |
| ガイドライン13 |
| 明確なナビゲーションの仕組みを提供する。 |
| 例:具体的テキスト指定のあるa要素 |
| ガイドライン14 |
| 文書を明瞭で簡潔なものにする。 |
| 例:具体的内容のh1〜h6要素 |