CSS概要編
-3 構造言語と表現言語
構造言語とは
さて、そのWeb標準準拠ページの作成にあたり 実際にはどのような技術を利用していくべきなのかについて考えてみたいと思います。
Webページを記述するための言語として設計されたHTML(Hyper Text Markup Language)ですが、汎用的な電子文書や電子データの作成には機能的に不十分であるとされ、新しい時代にふさわしい基盤言語としてXML(Extensible Markup Language)が策定されました。
XMLはその文書やデータに必要な要素を自由に定義して作成することのできるメタ言語です。
HTMLの基盤言語がXMLとして進化したために、HTMLもXMLに従ったものに生まれ変わり、HTMLをXMLで再構築したXHTML(Extensible Hyper Text Markup Language)が勧告されました。
これらの構造言語の内、XHTMLを構造言語として、またCSSを表現言語として使用するスタイルがWeb標準への第一歩とされています。
では、なぜHTMLではなくXHTMLを採用しなければならないのでしょうか。
XHTMLには本質的に、
1 データ処理の高速化とブラウザの安定動作がのぞめる
例:HTMLに比べ厳しい書式を備えているため、処理系に与える負荷が軽減される
2 データの再利用性と情報共有の促進がのぞめる
例:データベースとの連携等で、データ抽出や部分採用が可能である
3 名前空間の利用と多様なデバイスへの対応がのぞめる
例:SVG(グラフィック言語)などのXMLアプリケーションの利用時にも
仕様を変更する必要がない
といった、メリットがあるから、といわれています。
表現言語・CSSとは
一方、表現言語であるCSSについて簡単にご説明致します。
CSS(Cascading Style Sheets:カスケーディングスタイルシート)とは、ホームページを表示するための(X)HTML文書に、装飾としての見栄えを適用するための言語のことです。
ちなみにカスケーディングの意味は「効果の重ね合わせ」「滝が流れ落ちる様に」等々解釈されています。
2006年1月現在 バージョンとしてはCSS2(Level2)が最新規格となっていますが、CSS2.1も策定中ではありながら 事実上の最新版として機能しはじめています。
これら規格は、大袈裟に言うと 今日適用した仕様が明日にはもう旧世代のものとなる、という性質のものです。
これはIT・Web界全体に言える変化の速さであり、それに対応していくのはなかなか大変なことです。
アクセシビリティやSEOなどのメリットはHTML4.01でも得られるのに、Webテクノロジーの多くがXMLという基盤言語を基に発展しているという将来性を鑑み、XHTML+CSSを採用するサイトが増えているのが現状です。
当サイトタイトルに使用した「脱テーブルレイアウト」はCSSレイアウトにリニューアルしましょう、という呼びかけですが、これもいわばトレンドの一つです。もちろん、確たる趣旨のあるトレンドですが。
主要ポータル・ニュースサイト、中央省庁サイト、都道府県庁サイトなどでも脱テーブル化が進んでおり、それらサイトはおおむねアクセシビリティが高いと評価されています。
ではWeb制作においては常に最新の技術を取り入れていかなければならないのか、というと 単純にそうも言えない問題も含んでおります。
当サイトでは、Web標準準拠の志向とあわせて 以下、これら問題点などもまとめて参ります。